見て歩き北九州発 音楽
カーオーディオ苦労話
1998年〜
車の絵  ホーム・オーディオの場合、装置は「青天井」と言われています。車の中では空間が限られていますので、装置自体は「青天井」ではありません。
車の中では悪い音を出さないようにすると良いようです。スピーカーの位置、取付方法、デッドニング(振動の吸収・遮断)で 音が良くなります。昔乗っていた車は、スピーカーの位置、取付方法、車の空間等のバランスが良かったのか、気に掛かりませんでしたが、今乗っている車は音に不満が出て、思わず苦労する羽目になってしまいました。
 1.はじめは純正

 はじめは純正(カセットのみ)でした。ただし、スピーカーのみは市販の良品に交換。(1998年)

 2.安いCDチェンジャー購入が悲惨になるキッカケ

 カーショップで安いCDチェンジャーが目につき、思わず購入しました。カーラジオに音を飛ばすタイプです。 聴いてみると、CDなのにとても音が悪い。テープ(メタル)より音が悪かった。 どうも純正ラジオの音質が悪いと判明。(1998年)

 3.ヘッドユニット交換

 CDチェンジャーが直接つながるカーオーディオのヘッドユニットに交換して、CDの音が良くなりました。 ついでにMDチェンジャーを追加しました。CDは聴きたくない曲も入っているので、MDが便利です。(1998年)

 4.スピーカー交換(2回目) スピーカーがドア内張りに!

ツイータ写真 しばらくこの装置のまま聴いていましたが、どうも音に納得出来できず、スピーカーをより良いものに交換しました。 ツイーターはセパレート型です。なるほど、音が良くなりました。

 このとき、気がついたのですが、なっ何と、スピーカーはドア鉄板に付いているのではなく、内張りに取り付けられているではありませんか。これでは良い音は出ません。と言うか内張りが震えて悪い音が出ます。それで、この車は音が悪かったと判明しました。スピーカーは、がっちり固定されていなければなりません。この車の場合、ドア鉄板へのスピーカー取付はできるかどうか不明な上、できたとしても大変な作業になりそうだったので諦めました。

 5.ヘッドユニット交換(2回目)

 やはり、まだ納得がゆきません。何か音が変です。 現在のヘッドにはイコライザーがないので、イコライザー付ヘッドユニットに交換しました。補正によって多少音が良くなりました。なお、DSPなども付いていますが、原音を変形し過ぎて好みではありませんのでDSPはオフにしています。

 6.アンプ追加、サブウーファー追加

ウーファー写真 まだ、納得がゆきません。内蔵アンプをやめ、外付けアンプ(バッテリ直結)にしました。残念ながら外部アンプの効果は分からないレベルでした。
 さらにサブウーファーを追加。サブウーファーは明らかな効果がありした。控えめにしないと中音高音が「こもって」聞こえます。
 サブウーファー追加時の注意点は、ヘッドユニットにサブウーファー専用のRCA出力があれば、それを利用することです。サブウーファーの調整ができますし、音が良くなります。通常?はスピーカーコードの途中からサブウーファーにつなぐ方法をとるようです。RCA出力の専用RCAコードは別売で取り寄せの場合もあるので購入時に確認しましょう。

 7.ネットワーク(LC回路)自作

 まだまだ、納得がゆきません。音を良く聴くと中域が出ていません。特にボーカルやギターの音が奧に引っ込んだ音で、安い携帯ラジオのように扁平な音です。また、ツイーターは、ほとんど聞こえていません。ツイーターに耳を近づけるとシンバルの余韻の音が少し出ている程度です。これではあまり役にたっていないように思えます。
 別の車に乗ったとき、6スピーカーでフロントの小さいスピーカー(ツイーター?)から人の声が入り聴きやすい音が出ていました。そこでツイーターから人の声を出そうと思った次第です。実際はセンタースピーカー的な音の出方の位置付けにしようと考えたのです。今のツイーターは比較的大きめのコーンで耐久性もありそうです。人の声を出しても大丈夫と判断しました。
 <変更後>
ネットワーク図後ツイーターは、もう少し中音域が出るよう、ネットワークを変更し、クロスオーバ周波数を1000Hzでローカットに変えてみました。以前のネットワーク(ハイパスフィルター)は約6000Hzでローカットになっていました。つまり6000Hz以上の音しか出ない設計なのです。どうりでシンバルの余韻の音くらいしか聞こえないはずです。

<変更前>
ネットワーク図前
・  LC回路の設計は、インターネット等で調べられるから便利です。 (「ネットワーク設計 算出」等のキーで検索)
・  コイルやコンデンサについては、インターネットでお店を調べ、カタログ請求により、 良い品が手に入るようです。しかし私の場合は近くに無線屋があり、安い品を買いました。何百円です。
ローカット周波数を下げ過ぎると中音域がツイーターにかかるので、音量は上げられません。スピーカーには許容入力があります。恐る恐る確認すると、音を大きくしても幸運にもツイーターに異常は出ませんでした。苦労の末、やっと不満に思わないレベルになりました。

 8.サテライトスピーカー増強

サテライトスピーカー写真 横に人を乗せて走る場合、後方から音を出すと、音楽を聴きながら話もできます。 次は後ろのスピーカーを補強しました。
 この場合はネットワーク内蔵のサテライトスピーカーがありましたので、 従来の(「こもって」いる)スピーカーに追加しました。 スピーカーにはコーンの大きさにより、出やすい音域があります。 従来の16cmスピーカーに約6cmのサテライトスピーカー追加です。サテライトは方向性も良いです。これで少し明るい音になりました。
 サテライトスピーカーの場合、固定場所と配線を目立たなくする事がポイントです。 配線は内貼りをはずして、その奥にビビらないよう止めると目立ちません。
 内貼りのはずし方などは、ディーラーでマニュアル該当部分をコピーしてもらうのが一番ですが、 ある程度はインターネットでも紹介されています。本当にインターネットって便利です。

 9.全て装置を撤去!!入替!

 ある日、カーオーディオ雑誌を見ていたら、カーオーデォの試聴特集があり、 私が思っていた事(ボーカルやギターの音が響かない)と同じ事が使用中のメーカーに書かれていました。 これは私の好みではないので、メーカー変更を決意しました。
 ヘッドユニットのメーカーを換えるとCDチェンジャー・MDチェンジャー等全て交換になります。一大決心です。 ネッドユニット写真出費が多くなるので、慎重に選び、ボーカルやギターの音が良く響き、柔らかい音が出るクラリオンのADDZESTに決め、今までのシステムは撤去しました。 撤去したものは、ヘッドユニット、アンプ(バッテリ直結)、CDチェンジャー2台、 およびMDチェンジャーです。これで、やっと納得がゆきました。

 10.デッドニング挑戦

 デッドニング等の材料がカーショップで売っているのを発見しました。それで、デッドニングにも挑戦です。インナーバッフル(木枠)も車種別にあるのが良かったです。 しかし、内貼りをあけて良く見てみますと、木枠が内張りに当たり、このままでは取り付けられない事が判明しました。 木枠は、只今保留中です。
 内貼りの一部を切り取らなければなりませんが、その後の加工案が浮かばずにデッドニングは挫折しました。

 11.サウンドシャキット装着

 「サウンドシャキット」という製品を発見しました。5万円弱でした。これは名前の通り音をシャキッとする装置です。シャキッと言ってもカリカリではなく柔らかく澄んだ音です。 スピーカー線の間に挿入する装置(4スピーカー対応)で、どの車にでも適合します。カーショップで取付けてもらいました。
<感想>
 確かにシャキッとしました。 高音と低音を引き立たせるとの事ですが、高音はギラつきがなく、 アコースティックギターの音とボーカルがとても心地良く響きます。 これは難しい調整は少なく、良い音が出ています。 不思議・・!。イコライザやDSPをオフにして使用しています。 メーカマニュアルでもオフにするよう注意書きがあります。これは最高の音・・まではないかも知れませんが、とても聞きやすい心地よい音です。音楽を聞く度に感動しています。
※サウンドシャキットは、2015.05に完売になったようです。

 12.おまけ
 (1)妻の軽自動車

 妻に軽自動車を購入しました。純正オーディオで聞きやすい音が出ていましたが、 CD、MDが使えないので、前の撤去した装置を取り付けました。思ったより良い音が出ています。 スピーカーはドア鉄板に取り付けられていますし、車内空間等のバランスが良いのでしょう。 今までの苦労は何だったんだろう!

 13.おまけ・・・のおまけ
 (2)車買い替え

 10年後、車を買い換えました。車種は同じです。純正で良い音が出ているではありませんか。 良く見るとスピーカーがドア鉄板に頑丈に取り付けられています。前の車はドア内張り取付スピーカーだったので反省・改良があったのか。また、今度の車は6スピーカーです。
 念のためスピーカーは市販良品に換え、木枠も取り付けて貰いました。その際、フロントの小さい純正スピーカーは活かしてもらいました。人の声が良く出ているからです。スピーカー交換後、視聴結果は、あまり変わりませんでした。元々のスピーカーも粗悪品ではなかったようで、そのままでも良かったみたいです(^-^; (2008.6)

(3)妻の軽自動車買い替え

 数年後、妻の軽を買い替えました。時代はカーオーディオではなく、カーナビの時代になりました。 バックモニターが欲しいがためにカーナビをディラーで純正を選んで入れました。価格で下から2番目の製品です。 カーナビは、パイオニア・カロッツェリアのOEMのようです。これはすごく音が良いので驚いています。 音が良いという意味はボーカルが聞きやすく良く響き、澄んだ柔らかい音という意味です。もちろんスピーカーは純正です。 音はヘッド(アンプ)によって大きく違うというのを思い知らされました。(2014.1)

(4)車買い替え2

 この後、自分の車を買い替えました。今度の車は6スピーカではありませんでした。このためツイーター単品を買いました。 これはハイパスフィルターが組み込まれているようです。私が買ったのは、人の声もわずかにでるくらいの設定でした。これは思わず良かったです。 セパレート型スピーカーのツイーター部は人の声が聞こえないのもあって、これではボーカルが良くなりません。 以前のようにネットワークを自作するのも今は面倒です。これは安いのに良い買い物でした。
 サブウーファーは座席の下の入る小さな物でしたが、低音はわりと良く出ています。 ヘッド(カーナビ)がサブウーファーレベルの設定できたり、クロスオーバー周波数・カッティング深さを調整できるので好みの音に調整できます。 メリハリのある低音が出るようになりました。 最初は別売のRCAコードを注文してなくて追加工事となりました。RCAでなくスピーカー線から取る接続は調整もできなく音の分離も悪く最悪でした。 サブウーファー導入時、RCAコードも購入は要注意です。そして、そもそもサブウーファーに対応しているヘッドでないといけません。(2014.6)

 やはり欲が出るのか、妻の純正ナビの音が私の車より良い(ボーカルが良く出る)ので、そのような音を聞きたくなります。 昔使った「サンウンドシャキット」の感動を呼ぶ音が忘れられません。今迄の苦労の中で「サンウンドシャキット」の音が一番感動しました。今「サンウンドシャキット」が売られていないのがとても残念です。 ツイータを入れてもサブウーファを入れてもデッドニング(防音・吸音)してもヘッドの音色を変える訳にはいきません。次があるならヘッド交換か。(2016.2)

(5)ヘッドユニット(ナビ)交換

 やはりヘッドを交換しました。ヘッドとは言ってもカーナビです。音の良い妻の車と同じメーカーの代物で、さらに高級機種の方です。これでボーカルが聞きやすくなりました。聞きやすいということは音量を下げても聞こえます。つまり周囲にドンシャリ響くことが少ないでしょう。これ以上となるとナビの機能を犠牲にするかオーディオ専用のヘッドにするしかありません。

しばらく経ってふと気づくと妻の軽自動車の方がやはり音が聞きやすい。純正スピーカーなのに。ツイターもないのに。ヘッドは同じメーカの下位機種なのに。マイッタ(>_<)
よく見るとその軽自動車はスピーカーがドアの上の方に付いているではありませんか。私のはドアの下の方にスピーカーが付いています。音が良く聞こえるのはスピーカーが耳から近かったためだったようです。しかもスピーカーはやや上向きに付いています。こんな違いで上位機種、スピーカ良品やデッドニングを凌ぐことが分かりました。個人の感想です。(2018.3)

 おまけ・・・のおまけと言いつつ、いつまで続くのやら・・・(^^)ゞ

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