見て歩き北九州発 野鳥 一覧 チドリ目カモメ科
カナダカモメ カナダ鴎 Thayer's Gull Larus thayeri  
全長約58cm まれな冬鳥(銚子市では毎年)
生息場所:カナダ北部、グリーンランド北西部で繁殖し、冬期はカナダからアメリカの太平洋側に渡り越冬する。海岸や港湾に生息し、あまり外洋には出ない。 習性:群性が強い。本種をはじめ大型カモメ類は何でも食べる。声: 「ギィッ」など

■雌雄 同色
説明の写真
識別難易度の高い鳥

翼下面が見えないと確証が取れない鳥です。


三重県 2018.02

Canon EOS7D + EF500mmF4L II × 1.4

■夏冬 成鳥夏羽は頭部から体の下面は白い。
    成鳥冬羽は頭部から胸にかけてぼんやりとした灰褐色の斑がある。
■特徴など
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混群

群性が強く、セグロカモメの群れに混ざっていました。
この個体は、飛び立つときは他のカモメ類より比較的早いようです。

三重県 2018.02
説明の写真
似ている

セグロカモメと似ています。
本種は以下が僅かに異なるようです。
・背はやや薄い。
・足がやや短い。
・体がやや小さい。

三重県 2018.02
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決定的な点

決定的な点は、翼の下面がほとんど白色で、上面の黒色部分が小さいことから区別できます。

三重県 2018.02
説明の写真
(参考)

セグロカモメの翼裏

三重県 2018.02
説明の写真
セグロカモメ大勢

大勢いると1羽だけのカナダカモメを探すのは難解です。
この写真の中には写っているかどうかは不明です。

三重県 2018.02

 セグロカモメ大勢の中から、カナダカモメを探す時、まず背の色が薄いのを探すのですが、背の色は同じ個体でも角度によって濃淡に違いがある事が分かりました。光の当たり方の違いでしょう。薄いのが居る!と喜んでも動いたら薄くないのです。
 動いても薄いのが見つかったとして、足を見ると短くなかったりします。この差は本当に僅かです。長い気がする、短い気がする程度の差です。難しいものです。
 現地のカモメ類ベテランはこの個体を知っているので、先に顔つきから見てゆくようです。しかし、このカナダカモメに似た顔つきのセグロカモメが3〜5羽はいるとのこと。皆さん、セグロカモメの顔つきの違いを認識していますでしょうか? いずれにしても難しいものです。

説明の写真
カナダカモメ飛翔

折角なのでいろいろ載せましょう。

三重県 2018.02
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浮かぶ

こうしているとセグロカモメかカナダカモメか全然分かりません。

三重県 2018.02

■亜種 なし

 本種は、形態的にアイスランドカモメに近く分布地も一部重なっているため、本種をアイスランドカモメの一亜種とする説もあるようです。


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