見て歩き北九州発 野鳥 一覧 ハヤブサ目ハヤブサ科
ハヤブサ 隼 Peregrine Falcon Falco peregrinus  
全長オス42cm、メス49cm 北九州では留鳥
生息場所:ほぼ世界中に分布し、寒冷地に分布する個体群は、冬季になると温帯域や熱帯域へ移動し越冬する。[多くは冬鳥として渡来し平地に生息する。日本では亜種ハヤブサが周年生息(留鳥)し、冬季に亜種オオハヤブサが越冬のためまれに飛来する(冬鳥)。水鳥の多い湖沼や海岸で良く見られる。 習性:はばたいて直線的に速く飛び、時々グライディングをする。翼をすぼめて急降下し、獲物を足で蹴り落とし、その後に押える。 声:「キッキッキッキッ」 出典:図鑑等へ

■雌雄 ほぼ同色 ただしメスの方が大きい
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成鳥 体下面の横じまが成鳥の特徴 鹿児島県 2007.1
SWAROVSKI STS80HD (20-60zoom) + SONY DSC-W1
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オス(左)とメス(右)

雌雄の大きさの違いです。右のメスが大きいです。

山口県 2013.11
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メス
こちらはメスですが、一方、オスは、
1.体系的に頭が大きく感じる。
2.アイリングやろう膜の黄色が鮮やか。
3.喉から胸にかけて斑がほとんど見られない。
などの傾向にあるようです。
このメス、腹部に錆色味があります。腹部に錆色味はどの亜種も出たり出なかったりのようです。 ただし、亜種シベリアハヤブサ(後述)はほとんど錆色が出るようです。
山口県 2012.10
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幼鳥

幼鳥は、胸が縦斑、全体がバフ色です。
幼鳥は警戒心が薄いのか、人が居るのは分かっているようですが、逃げません。下をトラックが通ったら逃げました。


北九州市 2005.5
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幼鳥2

胸模様が濃いです。


北九州市 2005.5
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幼鳥と成鳥

大きさから比較するとこの幼鳥はオスではないかと思われます。
この幼鳥も腹部に錆色味があります。


山口県 2011.10
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雛1

生まれて1週間ちょっとの姿です。


北九州市 2018.5
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雛2

餌を与えています。


北九州市 2018.5
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雛3

白い産毛が生えて、取れかかっています。


北九州市 2012.6
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雛4

雛は4羽います。


北九州市 2017.5
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雛5

ちょっと育ったあたりのようです。


北九州市 2018.5
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雛6

ずいぶん大きくなりました。


北九州市 2021.5

■夏冬 同色

■特徴など
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 幼鳥(左) と 成鳥(右) 比較
 2枚は同じ場所です。2年後、同じ個体が成鳥になった姿か。 北九州市 2007.3
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速い

ハヤブサは戦闘機の名前でも使われたように速く飛びます。和名は「速い翼」が転じたと考えられています。
これが来ると他の鳥たちは一斉に逃げます。


北九州市 2005.4
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ハヤブサ目が大きいので、おすまし顔に見えます。
上空から小鳥が探せる目ですね。


北九州市 2005.4
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その大きな目

ハヤブサの眼は人間の10倍とも言われています。


北九州市 2005.5
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くちばし

はギザギザです。
このため獲物を食いちぎって食べることができます。
猛禽類以外の多くの鳥は丸呑みしか出来ません。
なので喉に入る大きさがぎりぎりの大きさになります。

※これは動物園です。


福岡市動物園 2008.5
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ハヤブサと
ハクセキレイ

は近くに止まっているの良く見かけます。


あまり聞かないハヤブサの声をどうぞ

長崎県 2010.11

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幼鳥 飛翔


宮崎県 2008.07
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成鳥 飛翔

何やら獲物を捕まえています。


佐賀県 2013.8
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飛翔2

狩りの時に急降下するスピードは、時速390kmに達すると言われています。


佐賀県 2006.10
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翼の構造が良く分かります。
風切羽、左から、P10,P9,P8・・P1、S1,S2・・S11


山口県 2017.10
Wレンジャーさん所蔵
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ヒヨドリを捕まえる

ヒヨドリの渡りの時期には悪者にされます。


北九州市 2009.4

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ハヤブサがヒヨドリを襲う瞬間 山口県 2018.10
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幼鳥飛翔 正面顔  豊前市 2009.7

■亜種
F. p. japonensis   亜種ハヤブサ 日本に分布 日本で良く見られるハヤブサ
F. p. harterti   亜種シベリアハヤブサ ユーラシア大陸北中部〜東部のチェコト半島 髭と体下面の横斑が太く、下面の錆色が強い。世界的には亜種ハヤブサと同亜種として扱われる。
F. p. pealei   亜種オオハヤブサ 北アメリカ南部〜カナダ西部、アリューシャン列島 髭が太く、頭の黒色部がずきん状の個体もいる。顔から胸にかけても斑が密にはいる。下腹部や下雨覆、下尾筒の横斑は太く、腹部は錆色味がある個体もいる。
F. p. calidus   亜種ウスハヤブサ ユーラシア大陸北西部〜北中部で繁殖し、中国北東部や台湾西部などで越冬 全体に単色とされる。髭は長く、顔〜胸は特に白っぽい。個体差は大きいが、おおむね下面の斑は細く、上面は淡い青灰色の個体が多い。
F. p. tundrius   亜種ツンドラハヤブサ 北アメリカやグリーンランドのツンドラ地帯で繁殖し、冬季は南アメリカで越冬 髭は長く、頬から胸は白い。腹と下尾筒の横斑は細いとされる。黒い頭と青灰色の上背でコントラストがついている。頬の髭後方の白い部分は大きい。幼鳥は薄い眉班がある。
F. p. anatum   亜種アメリカハヤブサ アメリカ大陸に広く分布 髭は太く頭部がずきん状になる個体が多い。頭部から上面の黒色味は強い。胸から腹部の黒斑は細く、体下面の地色は錆色味を帯びる個体が多い。
全19亜種(亜種ハヤブサと亜種シベリアハヤブサが同亜種) ほぼ世界中に分布 babylonicus、brookei、cassini、ernesti、furuitii、macropus、madens、minor、nesiotes、pelegrinoides、peregrinator、peregrinus、radama、submelanogenys  
  ※ 参考文献:月刊 BIRDER 2017年1月号 先崎啓究
            Texas Parks and Wildlife Foundation "Falco peregrinus tundrius"
  ※ 2018.02一部修正
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亜種オオハヤブサ1

ヘルメットをかぶっているように見えます。
他には脇の横斑が太い。白色部と幅が同じか太いようです。


出水市 2005.12
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亜種オオハヤブサ2

亜種オオハヤブサは鬚がハヤブサに比べて太いです。
ただし、鬚が頭巾状になるのは北日本でも見られるようです。それは亜種ハヤブサとされているようです。


出水市 2008.12
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亜種オオハヤブサ3

この場所は、亜種オオハヤブサの好きなポイントのようです。


出水市 2008.12

※2012年冬、見られなくなったとうです。寿命か、残念です。
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亜種オオハヤブサ?

亜種オオハヤブサに似ています。
これは動物園です。ハヤブサとだけ紹介があっています。
よりによってこんな個体が展示されようとは驚きです。


福岡市動物園 2008.5
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亜種シベリアハヤブサ1

髭は太く、腹部は錆色です。
錆色が出るのはどの亜種も個体差としてあるようですが、亜種シベリアハヤブサは、ほとんんどの個体に錆色が出るようです。


宮崎県 2013.12
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亜種シベリアハヤブサ2


宮崎県 2013.12
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亜種シベリアハヤブサ3


宮崎県 2013.12
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亜種ツンドラハヤブサ1

亜種ツンドラハヤブサは髭が細いと記載されているものがありますが、正確には髭が長いということらしいです。この写真では長いかどうか分かりません。下の写真をどうぞ。
熊本県 2018.2
説明の写真
亜種ツンドラハヤブサ2

これは髭が長いようにも見えます。
なお、お腹が赤っぽいというのは個体差のようで、どの亜種にもいるようです。
薄い眉斑とあるのは幼鳥のことで、どの亜種も幼鳥は薄い眉斑があるようです。

熊本県 2018.2
説明の写真
亜種ウスハヤブサ

特徴は各所ありますが、頭上の白いのが大きな特徴です。

山口県 2021.4

 ・アオサギとハヤブサ
 ・ハヤブサの狩り
 ・ハヤブサの教育


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