見て歩き北九州発 野鳥 一覧 チドリ目シギ科
オオソリハシシギ 大反嘴鷸 Bar-tailed Godwit Limosa lapponica  
全長約39cm 春秋の旅鳥
生息場所:ユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖し、冬季は、ヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋に全国に渡来する。海岸や、河口の干潟に生息する。 習性:穴にくちばしを入れ、カニやゴカイを捕らえて食べる。群生が強い。遠くに飛ぶ時は編隊を組む。声:「ケッケッ」 出典:図鑑等へ

■雌雄
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オス(夏羽)

夏羽は赤みが強いです。特に胸腹が赤褐色です。

佐賀県 2006.4
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メス(夏羽)

赤褐色味が少ない。冬羽に似るが、羽軸と羽縁の色の差は冬羽よりも明瞭。メスの方が大きくくちばしが長い。

似ているソリハシシギとの違い、大きさだけでなくオオソリハシシギはくちばし基部が赤っぽく足が黒い。

豊前市 2005.4

SWAROVSKI STS80HD (20-60zoom) + SONY DSC-W1
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幼鳥

黒褐色のギザギザの軸班です。

北九州市 2003.9

KOWA TSN-664 (30*W) + Nikon COOLPIX4300

■夏冬 冬羽では上面は灰褐色で黒褐色の軸班があり、下面は灰褐色。
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(参考)赤味のないオス

くちばしの長さからオスです。赤味はありません。

北九州市 2020.3

■特徴など
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くちばしがわずかに反っていて

大きいので見つけやすいです。
くちばしが角度によっては反ったように見えないことがあります。このとき、オグロシギに似るのですが、オオソリハシシギは腹に横縞線が見えないので、オグロシギとの違いが分かります。

北九州市 2003.9
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雌雄

体の大きさの違い、くちばしの長さの違いが分かります。
手前の小さいのがオスです。

北九州市 2020.3
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チュウシャクシギ

と比較
地元春の干潟では、チュウシャクシギが多く、その次にはオオソリハシシギが多いです。
もちろんハマシギはもっと多いです。

北九州市 2020.3
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飛翔1


北九州市 2020.3
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飛翔2


北九州市 2020.3
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採餌する前


北九州市 2020.3
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採餌

こんなに顔を泥に突っ込んで採餌します。

北九州市 2020.3

■亜種
L. l. lapponica   (和名なし) ヨーロッパ系、腰から背までが無班に近い白色。
L. l. baueri   亜種オオソリハシシギ アラスカで繁殖しニュージーランド方面に渡る。日本にも渡来。
L. l. menzbieri   亜種コシジロオオソリハシシギ ロシア北東部で繁殖しオーストラリア方面に渡る。
L. l. tymirensisi   (和名なし) タイミル半島で繁殖する個体群とされる説がある。
※5亜種説もある。

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亜種コシジロオオソリハシシギ

名のとおり腰が白い。真っ白です。

佐賀県 2015.7
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亜種オオソリハシシギの腰

腰は白地の黒の横縞がある。

北九州市 2020.3

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