見て歩き北九州発タイトル
 Photos From Kitakyushu 機材
 デジスコ使用所感
 デジスコ(デジタルカメラ+スコープ)を使用した感想です。
 一眼レフや高倍率デジカメと比較します。 (2003.8現在)
 ■ 長所
 デジスコはやはり望遠がすごいです。
説明の写真
デジカメCOOLPIX4300(35mm判換算38〜114mm)で、アイピース30倍の場合、35mm判換算で1140mm〜3420mmとなります。
これは、一眼レフや高倍率デジカメでは表現出来ない世界が広がります。

一眼レフに比べるとコストパフォーマンスに優れます。
【一眼レフと比較】
説明の写真
一眼レフの市販オートフォーカス(以下AF)超望遠レンズで最大600mm程度です。
(受注生産品AFでは1200mmがあります。) これらは重量・価格は大変なものとなります。
<参考 Canon EFレンズの場合>
EF1200mm F5.6L USM、重量16.5kg、メーカ希望価格980万円
 EF600mm F4L IS USM、重量5.36kg、メーカ希望価格129万円
 EF300mm F2.8L IS USM、重量2.55kg、メーカ希望価格69万円
 (上記300mmとEXTENDER EF2*II、価格5.2万円を組合せて使用している人が多い。EXTENDERを付けてもAFが作動する組み合わせです。)
【高倍率デジカメと比較】
説明の写真
テレコンバーター取付けても、下記機種で最大854.7mmです。(ただし、テレコンバーターを取付ると画質がやや劣化します。)
FUJI FinePix S602 の例
<諸元>
 35mmカメラ換算:35mm〜210mm 600万画素相当 光学式6倍
 100万画素相当の時(1280× 960)13.2倍
 (ハニカムズーム:画像劣化が極めて少ない。)
<倍率>
 光学6倍時     210mm
 ハニカム13.2倍時 462mm  (光学6倍×デジタル2.2倍:メーカー推奨)
 上記とテレコン   854.7mm (RAYNOX DCR-1850PRO使用)
 ■ 短所
・三脚使用が前提なので、気軽には使えません。
 鳥を見つけても、準備している間に逃げられる事があります。 こういう場合は、一眼レフ望遠か、高倍率デジカメを手持ちもしくは一脚で使用します。デジスコ用三脚は頑丈なほど良いので、重たくなります。
・ピンボケが多い。
 デジカメ取付後、液晶画面を見ながら、 スコープ側でピントを合わせますが、撮影後、パソコンでデジカメ画像を見ると、ピントが合っていない事が多い。
 
 ピントが合わないのは、液晶画面の見ずらさにありますが、他には、高倍率になるとレンズが暗くなりコントラストが弱まる事も一因します。
 デジカメはコントラスト検知方式AFです。一眼レフは位相検出方式のAFで精度は良いです。ピンボケには、ピントが甘い他に、カメラブレ、被写体ブレがあります。雨天曇天や夕方は被写体ブレも多くなります。  
 私の場合、目が悪くて眼鏡をかけているせいか、一眼レフでMF撮影してもピンボケします。(野鳥撮影に「くじけそうに」なったりします。でも野鳥が好きなので克服するかな?)
ピンボケの多さに、あらためて一眼レフ望遠のAF性能の凄さを感じます。

COOLPIX4300の「M」(マニュアルモード)は、Canon,OLYMPUS,FUJI で言う「M」(マニュアルモート マニュアルフォーカス・マニュアル露出)とは違い、紛らわしい。前記3メーカーの「P」(プログラム)モードと同じです。おかげでM(マニュアルモード)なのにAFしておかしいと思っていました。尚、COOLPIX4300のAUTOモードは常時ピント合わせを行い、電池消耗が激しい上にレンズ動作音がうるさいので気をつけましょう。
・シャッターが遅れます(タイムラグ)。
 これはデジカメ一般がこうなのでやむを得ません。飛翔中の鳥を撮る場合は、一眼レフを使用します。
・ケラレ(四隅が黒くなる事)があります。
 KOWA TSN-664に、Nikon COOLPIX4300、アダプターリングKOWA N4300、接眼レンズTSE-14W の場合は、ズーム全域ケラレがありません。
CAMEDIA C-3030、接眼レンズTSE-17HB 25×LERの場合は、テレ側のみケラレがなく、ワイド寄りはケラレます。
上記kowaのスコープでその他の組合せでは、ズーム全域ケラレる可能性が高いです。
・小物が必要です。
 後から、あれやこれやと必要になります。小物は使用機材その他参照。
考えようによっては、短所でなく、楽しみかも知れません。
 ■ 今後 (2003.8現在)
 より高画質を求めるならば、スコープのランクアップを考えたくなります。対物レンズが大きいと曇天や夕方でもブレが少なくなり有利です。これは大きく重たくなるので、それなりの覚悟が必要かと思います。

 一方、手軽に撮る機材として、KOWAから発売予定の超望遠ズームレンズ搭載デジカメ(TD-1)に期待しています。314万画素で35mm換算450〜1,350mm、F2.8〜4は魅力的です。450mmF2.8なら手持ち撮影も可能です。もちろん倍率から見てデジスコとは別次元の目的になります。電池がなくても望遠鏡として使えるのも嬉しいところです。(2003.8.16)

※ デジスコは、月もアップで撮れます。

HOME   RETURN
Copyright 2002〜 見て歩き北九州発 All Rights Reserved