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野鳥観察マナーと野鳥に関係する法律 Bird watching manners and laws
 野鳥観察マナー、野鳥に関係する法律などについて記します。また、これから野鳥観察あるいは撮影される方へは、野鳥観察会に参加するか、良識あるベテランバーダーに同行されることをお勧めいたします。
説明の写真説明の写真説明の写真
■野鳥観察会参加のメリット
 ・観察ポイントが分かる。
 ・好きな人が参加するので、人の輪が広がる。
 ・自然に観察マナーが学べる。

■撮影目的の場合
 良識あるベテラン撮影者との同行をお勧めします。
 ・鳥へ、近づく方法、あるいは待つ方法が分かる。
 ・野鳥観察マナーが学べる。

野鳥観察マナー Bird watching Manners
■私なりの五箇条
住民への配慮 野鳥観察が生活の邪魔になる場合があります。邪魔にならないよう心掛けましょう。私有地への進入はやめましょう。地元作業車優先道路や専用道路等もありますので、看板等に気をつけましょう。また、鳥見と思われない場合、怪しまれることがあります。挨拶が出来ればベターです。人に、双眼鏡・望遠鏡・カメラなどを向けるのも気をつけたいものです。通行人等によって撮影が邪魔されても我慢しましょう。
交通の配慮 車からの撮影や駐車場所など、交通の流れを妨げないようにしましょう。
自然への配慮 自然林など分け入るのは止めましょう。ゴミを出さないのは野鳥観察以前のマナーです。
鳥への配慮 鳥は疲れていることがあります。しつこく追いかけ回していると餌もゆっくり食べらないで、絶命落鳥することがあります。しつこく追いかけ回すのはやめましょう。巣に近づきすぎると鳥が巣を放棄する場合があります。フラッシュは鳥を驚かせないよう、控えたいものです。ヒナは親鳥が潜んでいることもあるので、拾わないようにしましょう。ヒナの写真は場所不特定にしましょう。ヒナは逃げられません。
他のバーダーへの配慮 バーダーが見ている鳥を逃がさないよう、気をつけましょう。

■野鳥観察以前のマナー

ゴミは出さない、持ち帰る。ビニールやプラスチックは野鳥や魚を死にいたらしめる場合があります。タバコはポイ捨てしない、携帯灰皿を使用しましょう。自然を荒らさないようにしましょう。
■ネット利用のマナー

・場所の特定はできるだけやめましょう。
 場所や鳥の種類にもよりますが、出現した鳥の種類によっては、バーダーや野次馬が殺到して住民へ生活妨害することがあります。密猟者や狩猟者なども見ている可能性もあります。地域を説明せざるを得ない場合は、せめて市町村レベルにしましょう。市町村が狭い場合は県レベルなどさらに工夫しましょう。
・営巣写真の掲載や投稿は原則避けましょう。
・ヒナの写真は、一定期間置くなど最新の注意を払いましょう。
・著作権や肖像権など気を付けましょう。一般的なネット利用の注意
※私なりの五箇条は、過去の反省に基づくものもあります。足りないところやうっかりがあるかも知れませんが、さらにマナーを守った上で野鳥観察を楽しみたいと考えています。

「マナーを守り楽しく鳥見、鳥を通して自然の素晴らしさを感じましょう」

参考 Reference
■日本野鳥の会フィールドマナー
野外活動、無理なく楽しく
採集は控えて、自然はそのままに
静かに、そーっと
一本道、道からはずれないで
気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
持って帰ろう、思い出とゴミ
近づかないで、野鳥の巣
上記の「やさしいきもち」に加え、野鳥写真マナーと野鳥観察マナーがあります。
 営巣中の撮影、撮影目的の餌付け、音声による誘引、 ストロボ使用は避けることや珍鳥を弱らせない配慮、珍鳥情報発信時トラブル防止の配慮、公園などでの環境の改変禁止、 通行妨害配慮(駐車場所含む)、生活を覗かない配慮(レンズの向け方)が提唱されています。
 
■キヤノンの野鳥撮影のマナー7か条
1 野鳥の巣には近づかない 春から夏にかけては、鳥たちの繁殖時期です。子育ての季節、親鳥は特に神経質になるものが多く、周囲の危険を感じたり、巣の周りの様子が変化したりすると、巣を見捨ててしまうことがあります。親鳥が首を伸ばしてこちらを見ていたり、羽毛を逆立てたり、鳴き声を出しているときは、警戒しているサインです。野鳥の巣には、決して近づかないようにしましょう。 イメージ
2 野鳥を追い回さない 日本国内への渡来が少ない、珍しい種類の野鳥たちは、主な生息地や渡りのルートから外れて渡来した場合が多く、体が弱ってしまっているケースがあります。その鳥が十分に休んで採食ができるように、接近しすぎたり、わざと飛ばすような撮影は避けましょう。
3 珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない 珍鳥や人気の鳥が現れたという情報が出ると、インターネットなどであっという間に拡散し、翌日には数百人が集まって地元の方々に迷惑をかける事態が増えています。出現場所の私有地への無断立ち入りや、道路で歩行者や車の通行を妨げたりしてしまうと、地元の人や利用者にストレスを与え、トラブルに発展する可能性があります。「知り合いに特別に教えてあげるだけ」と思っても、輪になって広がっていくものです。情報公開は控えましょう。
4 周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする 撮影者同士の場所の取り合いや、私有地への無断立ち入りといったトラブルが増えており、時には警察が出動する騒ぎにまで発展することもあります。立ち入り禁止場所への侵入はもちろん、撮影場所確保のために歩行者が通る通路に三脚をセッティングしたり、長時間占有することも避けてください。譲り合いの気持ちを持って、撮影を楽しみましょう。また、住宅地にカメラを向けて撮影することも、あらぬ誤解の元となるので、注意してください。
5 餌付けや、環境改変は行わない 野鳥は飼い鳥と違って、人の手を借りずに自然の中で生きていくべき鳥です。人間が撮影を目的として餌付けを行ってしまうと、本来は日本を離れるべき渡りの時期を逃してしまう可能性もあります。そうすると、野鳥本来の生活を変えてしまい、ひずみが生じます(秋に渡らず、冬の寒さに耐え切れず死んでしまうなど)。また、近年多く行われるのが、鳥が目立つように木や枝を伐採するという、環境改変の問題です。自然環境や野生動物の生活環境を変える行為は慎みましょう。
6 自然にやさしいマナーを心がけよう 撮影に関するマナーはもちろん、山や川といった自然環境において、ゴミや吸い殻をポイ捨てしないというのは、最低限のマナーです。特に森での喫煙は、森林火災を引き起こす可能性もあります。絶対にやめましょう。鳥や自然を相手に、フィールドでの迷惑行為をしないということはもちろんですが、周囲の人や近隣の方から理解を得られるよう、撮影者同士で声を掛け合うなど、マナー向上に努めましょう。
7 ストロボは使用しない ストロボなどの人工照明は、野鳥たちにとって非常に強烈なものです。夜間の野鳥撮影では、ストロボの使用は絶対に避けてください。警戒心の強い野鳥たちを驚かせ、思わぬ事故につながる恐れがあります。暗い場所では、ISO感度を上げて撮影しましょう。
 
野鳥に関係する法律等 Laws about the wild bird

名  称 略  称 内  容
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律 鳥獣保護法、狩猟法 野生の鳥類と哺乳類の捕獲、卵の採取、飼養、販売を禁止。放鳥に関する事項。
狩猟の適正化(免許、時期、地域、狩猟鳥(29種)、狩猟獣(18種)
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 外来生物法 外来生物の輸入禁止、飼育許可など
種はこちら
文化財保護法
天然記念物の指定など(動物、植物、地質鉱物及び天然保護区域)
自然公園法
特別保護地区の指定など
自然環境保全法
野生動植物保護地区の指定など
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 野生動植物保存法、種の保存法 希少野生動植物種を定めている。(全71種、鳥類では38種
※(参考)レッドデータブック(RDB)
絶滅のおそれのある野生生物について記載したデータブックのこと。IUCN(国際自然保護連合)が1966年に作成されたものに始まり、現在は各国や団体等によってもこれに準じるものが多数作成されている。日本では環境省が作成している。(環境省レッドリスト
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 ワシントン条約 種の存続が脅かされることがないよう、取引の規制を図る。約900種。
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約 ラムサール条約 締結国158ヶ国、登録地数1,832ヶ所
渡り鳥及び絶滅の恐れのある鳥類並びにその環境の保護に関する日本国政府とXXX政府との間の協定 渡り鳥条約 アメリカ合衆国(日米渡り鳥条約)、ロシア(日露渡り鳥条約)、オーストラリア(日豪渡り鳥協定)、中国(日中渡り鳥協定)
看板写真1看板写真2
 
自然保護・環境保全 Nature conservation
 絶滅危惧種を救うため自然保護・環境保全に理解を深めましょう。
●事例1 側溝
説明の写真
 ヤンバルクイナが登れるようにした側溝
 
 人の気がつきにくい点です。
●悪い事例 砂浜の輪だち
説明の写真 説明の写真
車の輪だち この中にウミガメの子が落ち込んだら這い上がれません。
くれぐれも砂浜に車を乗り入れるのはやめたいものです。

●事例2 看板
説明の写真 説明の写真
説明の写真
希少生物への車の事故防止看板(上)


ツシマヤネコに優しい米作り
 ・・・いいですね♪

●事例3 アニマルブリッジ(少ない)

 アニマルブリッジは動物たちの生活圏に道路を作り生態系を分断する恐れがあるからと作られる橋です。

 環境先進国のドイツでは、数億円を投じた大掛かりな橋が建設されたそうです。 これは動物から見て、橋という人工的に見えない広いものです。そして上には土や草木があります。 人間が動物用の橋を渡ることすら禁じる徹底ぶりで、罰金まで設けられているようです。 今後10年間に100以上の動物用の橋を建設する予定とか。環境保護の意識の高さが伺われます。

 米国ワシントン州にも立派なアニマルブリッジがあります。 ケニヤでは、ゾウが大きいので道路の下を通るようです。

説明の写真  日本では、数少ないようですが、山梨県八ヶ岳南麓北杜市の清里パスウェイが有名なようです。 九州では野生ザルで有名な大分県高崎山を高速道路が分断しているので、おさるの橋がかけられています。 調査では小動物が頻繁に利用していることが確認されているようです。良いことです。

●個人レベルで自然保護できること
省エネ 節電、節水、節ガス、節ガソリン
ムダを減らす 包装やレジ袋は使わない、マイ水筒・マイカップを使う
ゴミを減らす 買い物に注意、使い捨てより長く使える物
リサイクル(再利用) ゴミは分別して捨てる。捨てる前に再利用できないか考える。
エコについて理解 これが重要。エコ活動の参加や施設見学も考えられる。

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