見て歩き北九州発 野鳥一覧 スズメ目ホオジロ科
和名、漢字名、英名、学名
シマアオジ 島青鵐 Yellow-breasted Bunting Emberiza aureola
全長13.5cm まれな旅鳥
生息場所:夏季にユーラシア大陸北部や日本で繁殖し、冬季になるとユーラシア大陸南部で越冬する。日本には亜種シマアオジが繁殖のため北海道等に飛来する。日本海側の島嶼部や南西諸島では、春秋の渡りの時期に見られることがある。数は少ない。 習性:食性は雑食で、種子、昆虫類、節足動物等を食べる。低木や草の目立つ場所でさえずる。 声:さえずり:「ティーロー ティーロー チーリーリー」、地鳴き:「チッチッ」 出典:図鑑等へ

■雌雄

オス

アオジに比べて顔全体が黒い鳥です。
北海道の夏鳥ですが、渡りの途中で見られてました。


対馬 2007.5

SWAROVSKI STS80HD (20-60zoom) + SONY DSC-W1

 ※メスは汚白色の頭央線眉斑が明瞭。


■夏冬 オスの冬羽では頭部にバフ色の羽毛が混じる。
■特徴など

オス別個体

顔はあまり黒っぽくなっていません。
名前のとおりアオジに似ているように見えます。
名前が似ているシマノジコノジコの関係より似ている気がします。

対馬 2006.5

のびをして花に顔を近づけていました。

同じ場所
場所柄、これから韓国方面に向かうのかも知れません。

対馬 2006.5

のびをして遠くを警戒

同じように背伸びしてます。

対馬 2016.5

メスと一緒か?

と思ったらシマアオジのメスではないようです。残念。

対馬 2016.5


■亜種
E. a. aureola   基亜種
E. a. ornata   亜種シマアオジ


■ご参考

<最も国内絶滅の危機にある種の一つ>

1990年前:越冬地は中国南部から東南アジアで、秋には数万羽規模の渡りの群れが中国で見られた。
1990年代:北海道全域で見られていたシマアオジが見られなくなってきた。 ヨーロッパでは80%以上も個体数が減少しており、フィンランドでは消滅していることも明らかになった。
2007年 :絶滅危惧T類に指定
2016年 :環境省の北海道内調査ではサロベツ湿原でわずか3つがいの繁殖が確認できただけ。

<激減の原因>
渡りの中継地である中国での捕獲や東南アジアの保護レベルの低さ。

シマアオジは、中国の稲の収穫期に群れで渡るため、米を食べる害鳥として捕獲され食料とされていました。1980年代以降の経済成長に伴って、野生動物の売買が急増し、特にシマアオジは人気があり、食べる観光祭りが開催されるなど、大量に捕獲されていました。その後、中国での捕獲が禁止されましたが、違法な捕獲が後を絶たない状況のようです。また、東南アジアの越冬地では、保護のレベルも低く、密猟も行なわれているようです。

<対策・・・第2のトキとならないように>
日本野鳥の会などを中心にロシアの研究者とでサハリンでのシマアオジの遺伝的特質を共同調査。 もし日本で絶滅した場合、北海道に導入しての保護増殖を検討。

<絶滅危機にあるとは信じがたい鳥7種(バードライフ2018年>
 1.コキジバト
 2.シロフクロウ
 3.ニシツノメドリ
 4.シマアオジ ★
 5.ヨウム
 6.ミツユビカモメ
 7.ハゲワシ類

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