オオムシクイ
大虫食
Kamchatka Leaf Warber
Phylloscpous examinandus
全長約13cm 旅鳥
【説明】 元々はメボソムシクイの亜種だったが、日本産鳥類目録第7版で独立種となった。
【生息場所】 夏季にカムチャツカ半島で繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬する。
日本では、旅鳥として少数が通過する。春の渡りは他の旅鳥に比べて遅く、5月中旬以降となる。林などで見られる。
【習性】 習性はメボソムシクイに似る。木の枝先で昆虫類、クモ類、虫の卵などを食べる。
【声】 「ジジロ ジジロ」、「ジッ・ジッ」
■雌雄 同色
ジジロと鳴き声が
したので、見たら下くちばしが黄色の個体だった。
これはやや離れた場所で撮影できた個体。
ジジロと鳴いた鳥と同じと思っています。
長崎県 2013.5
Canon EOS7D + EF600mmF4 * 1.4
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■夏冬 同色
■亜種(国内) なし
■特徴など
特徴として
権威ある機関では、初列風切の第一羽(一番外側の初列風切)が短いとか、
下面の黄色味がメボソムシクイより淡いとあるようです。
しかし野外識別は難しいとのこと。
上と同じ個体
長崎県 2013.5
Canon EOS7D + EF600mmF4 * 1.4
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別個体
これはくちばしが黄色くなく翼帯があり、上の個体とは違うようです。
この日、何人もが複数のジジロの声を聞いており、また誰も他のムシクイ類の声を聞いていません。
時期的にもオオムシクイの可能性が高い。
長崎県 2013.5
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翼を上げた姿
長崎県 2013.5
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<旧亜種の説明>
旧 亜種名
| 新 種名
| 学名
| さえずり
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旧亜種メボソムシクイ |
メボソムシクイ |
P. xanthodryas |
「ジョリジョリジョリ」 |
旧亜種コメボソムシクイ |
オオムシクイ |
P. examinandus |
「ジジロ ジジロ」 |
旧亜種名なし(欧州〜ロシア〜北米の種) |
コムシクイ. |
P. borealis |
「ジィジィリリリ」 |
※独立種となったのは、DNAと声紋から。
<参考> ムシクイ主要4種リンクと声、特徴
オオムシクイ |
囀:「ジジロ ジジロ」、地:「ジジッ」「ジッ」 |
メボソに似るが、下面がやや淡い。実際は声が頼り。 |
メボソムシクイ |
囀:「ジョリジョリジョリ」、地:「ジィッ」「ジユッ」 |
嘴の先端が暗色 |
センダイムシクイ . |
囀:「チヨチヨ ピー」と鋭い声、地:「ツィ、ツィ」「フイッ、フイッ」 |
頭央線、下嘴が明るい |
エゾムシクイ |
囀:「ヒッツッキー」、地:「ピッ、ピッ」と大きな声 |
頭と背が2色 |
その他ムシクイ
チフチャフ |
囀:「チフチャフチャフ」、地:「ヒーッ、ヒーッ、ヒーッ」 |
嘴が細長く黒い。脚が細長く黒い。 |
ムジセッカ |
囀::「チュビチュビチュビ」、地:鳴き:「トゥァ トゥァ」ウグイスより弱く乾いた声 |
ウグイスに似るが、ウグイスより尾が短い。 |
カラフトムシクイ . |
囀::「チュイチリチュリリXXX」高く長く複雑な泣き声、地:「チュイ」 |
頭央に黄色の線、腰が黄色、何よりも声が聞きなれない声 |
キマユシクイ |
囀::「チチィーチィーチィー」と尻上がり、地::「チューイ」という尻上がり |
翼に2本のはっきりした淡色線、眉はあまり黄色くない |
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